白神の大地と自然の厳しさ①
自然の雄大さを肌で感じる。
緑に吸い込まれる。
2020年(令和2年)10月24日
東京駅からこまち67号に乗車し秋田駅へ向かう。
東京駅17時44分発、秋田駅21時34分着の長旅がはじまった。
前回の秋田四人旅を思い出す。
秋田で一泊して始発の列車で十二湖駅に向かう。
次の能代駅まで乗車した。
キハ40の置き換えにやってきたGV-E400系の姿も見た。
風情は無いが利用する人からすれば嬉しいだろう。
まだ薄暗い中列車を待つ。
このキハ48はドアの窓にタブレットの保護柵が付いていてる。
しばらくは田園風景が続く。
ディーゼルの揺れは眠気を誘う。
だが日本海は大荒れ。
十二湖駅に着いたが強風と大雨でご機嫌斜め。
想像する日本海がそこにあった。
本当は優しい日本海を見てみたい。
ここから青池まで歩くことになったが想像以上に辛かった。
途中で白神の水を飲める所があった。
非常においしい。普段なら水なんて飲まないが、
疲れた身体に冷たい水が染みるのだ。
そして抹茶をいただく。
風が冷たい。
最初に見た青色の池が沸壺の池だった。
風に揺らされる木々と葉の音しか聞こえない。
今日は動物たちは一日中隠れ家だろうか。
こちらが十分に青いから青池はもっと青いのだろうと期待した。
こちらが有名な青池だ。
この時期は水色より紺色に近くなる。
今日は天候に恵まれなく紺から黒に近い。
現代のインターネット上にある画像に期待するのは間違っている。
本来は現実の色は素晴らしいのだが、
だれでも気軽に画像を編集できる今、
自然の色ではなく人口の作られた色に慣れてしまっている。
昼飯時、どんぐりを練ったうどんを食べた。
ここで天候が回復するのをストーブに当たりながら待つが
太陽を見ることは出来なかった。
近くの宿はコテージになっている。
ここから星空を眺めることもなかった。
夜ご飯は贅沢に幻の魚と言われているイトウを食べた。
白神の天然水で養殖をしている。
今日の一日は思ったようにいかず、
最近の旅の中でも長くため息の出る一日だった。