深浦町の人々と共に③
2020年11月7日
始発の五能線の車内は暖かかった。
深浦町を離れる。
薄暗い海を眺めていると
波は未だに荒れていた。
海から離れ山に向かうためここで一回眠る。
目が覚めてみても同じ所。
ディーゼルが唸る。
どうやら滑って坂道を登れないようだ。
いつもの光景なのだろうか。
キハは砂を撒いて走れなかった。
今日は晴れ予報の弘前の辺りは曇りだった。
なんなら雨も降った。
岩木山が雲に隠れる。
弘前城に着いた頃には晴れた。
気温も上がった。
この後帰るというのに意地悪な天気だ。
陽に当たる紅葉がやっと現れた。
青森の入り口の新青森駅へ戻り
駅ビルの中のお店でラーメンと丼を食べた。
今日も太陽は隠れたが
次は味方してくれるのだろうか。
まだ岩手県に宿泊はしていないのだがここで一旦東北の旅を終える。