天香久山に向けて
2020年(令和2年)3月5日
日常から非日常の世界に行ったとしてもそこは誰かの日常である。
羽田空港も夜の利用がほとんどになってしまった。
あまりにも手続きが早く何か忘れてないだろうかと不安になる。
20時になるとお店が閉まる。
閉店まで10分前、飲食店はラストオーダーが終わっている。
ヒレカツと天むすと贅沢をしてしまった。
なぜか出発前の飯は格別美味しく感じる。
お腹を満たせば後は乗るだけだ。
最後にJALに乗ったのは長崎に行ったときだ。
LCCに乗り慣れると普通の座席でも贅沢をしている気分だ。
日本航空 JL229
機材:B737-846(JA329J)
座席:29A
料金:14,230円(特便割引1-タイプC)
溜まったマイル5000円分を使ったから9千円で行くことができた。
23ゲートから搭乗し大阪へ向けて旅立つ。
夜の滑走路の光が眠気を誘う。
1時間のフライトは忙しくCAも乗客もゆっくりする時間はない。
そんな中お楽しみの時間といえば
JALのスタンプ集めだろう。
CAさんがそれぞれ出身地のQRコードを持っている。
これを読み取り最終的に47都道府県集める。
最初の都道府県は東京都。
その後アップルジュースを飲み、
3列のシートを独り占めにして寝たのであった。
目を閉じたらあっという間に着いた。
大阪は東京より寒かった。
空港内の移動も快適に
HATAGO INNという名前のホテル
部屋に着くといつも緊張する。
そしてどのホテルでもシャンプーと髪の相性が悪い。
髪の毛に違和感を持つもすぐに寝てしまった。
朝は6時に起きようと思っていたが、目が覚めて7時半。
正直な睡眠。快眠。
2020年(令和2年)3月6日
昨日ほど寒くなかった。
夜に到着したからすぐ近くが海だと気が付かなかった。
このまま一旦空港へ戻る。
鉄道の旅がはじまる。
ちょうどラピートに乗ることができた。
新今宮、なんば
どの駅も聞いたことがある。
鉄道ファンであり、地理、歴史が好きだと
移動も楽しみの一つになる。
折角のなんばだが乗り換えだ。
車両の並びを待っていたが、全てのホームが埋まることはなかった。
ホームに降りてアーバンライナーを見れば、
「あぁ小さい頃に見た鉄道図鑑にあったぞ。」と嬉しくなる。
次はいよいよ大和西大寺だ。
ここからならどこへでも行けそうだ。
ポイントも多いが架線も大変なことになっている。
ここをラッシュに限らず何本もの列車が行き来する。
橿原神宮前方面へ行き、明日香村を巡回するバスに乗った。
日本最初の寺だ。
日本史を思い出すひと時。
飛鳥大仏は鞍作鳥に造らせた日本最古の仏像。
ひたすらに静寂な一室。
仏になるとは何だろうか。
話しかけてはいけない雰囲気。
飛鳥寺では鐘をつくことができる。
上は有頂天より下は奈落の底まで響けよかしと念じて静かに一度
飛鳥の地に響くのか
もうすぐ春を迎える。
この地で一足先に。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
香久山に魅了される人たち。
藤原京から見た香久山
大阪から奈良へ来たなら京都から帰ろう。
関西の電車に懐かしさと新鮮さを
103系がまだ現役で走る。
いつまで奈良の地で走ることができるだろうか。
車内放送前のいい日旅立ちを聴いて眠りにつく。